ターゲットを絞りリピーター率の高いブランドを作る株式会社Gio

ターゲットを絞りリピーター率の高いブランドを作る株式会社Gio

現在、ファストファッションは様々な大手ブランドによってアパレル市場を牽引してきました。その多くは大都市に大型店舗を構えるものや商業施設内に展開するもの、全国各地に店をオープンするものなど、形態は様々ですが販売の中心となる場所は店舗でした。しかし、株式会社Gioが運営する女性向けファストファッションブランドGRL(グレイル)は、実店舗を構えず通信販売のみで業績を伸ばしてきたブランドです。店舗を持たないことによるメリットとは何か、またグレイルは高いリピーター率も誇っていることからどこにその秘訣があるのか、株式会社Gioの人気ブランドグレイルについて紹介します。

 

株式会社Gioはグレイルの立ち上げにあたり、ターゲットを若い女性に絞りました。若い女性はファッションに興味関心が高く、流行や人気モデルが身につけているものなどに敏感に反応を示します。10代から20代のファッションに興味のある女性をターゲットにするには、その流行のスピードについていく必要があります。そこで株式会社Gioは商品展開のスピードを速く効率よくできるネット販売に注目し、自社でそのシステムまで運営する体制を整えました。IT化を自社で行うメリットに、外注するまでの手間が省けることと、タイムリーにWEBページを更新できるという点があります。目まぐるしく移り変わる女性ファッションだからこそ、こうしたスピーディーな切り替えができる体制を作ることで全国各地からの注文に対応できるようになったと考えられます。

 

株式会社Gioはグレイルの商品を企画開発の段階から自社で行っています。そしてそれをWEBページで紹介する際には若者からの支持が厚い人気モデルを起用します。モデルが着用することによって、ファンの中に同じ物を着てみたいという気持ちがわいてきます。また、ただ商品の写真を掲載するだけでなく着用イメージがあることで、自分がどのような場面で着ることができるかなどのイメージを消費者に与えることが可能になります。こうしたビジュアルでのアピールも人気となり、株式会社Gioが運営するグレイルは若い女性に人気のブランドとして確立してきました。

 

グレイルのリピーター率は30パーセントを超えると言われています。流行に左右されやすい女性ファッションブランドでも、それだけ多くの人が商品を評価し、また購入しています。安価で品質が良いだけでなく、着る人を豊かにしてくれる服を提供してくれる株式会社Gioの今後の成長にも期待が膨らみます。